【イギリス】パンクの帝王/McQUEEN

※画像引用しています

帝王/McQUEEN(アレキサンダー・マックイーン)とは?

ブランドの概要

McQUEEN(アレキサンダー・マックイーン)は、1992年にロンドンで設立されたラグジュアリーブランドで、創設者は故リー・アレキサンダー・マックイーン


ブランド設立当初から、劇的な演出と反骨精神、そして完璧なテーラリング技術を融合したファッションで注目を集め、“モードの反逆児”として時代の寵児となりました。

「美しさの中に潜む暴力性」や「死と再生」などのテーマを追求することで、ファッションをアートの域まで高めたデザイナーと評されています。

ブランドの特徴

  1. 劇場的でドラマティックな世界観
    ショーの一つ一つがまるで映画のようなストーリー性を持ち、コレクションは常にメッセージ性とビジュアルインパクトに溢れています。
    動物、宗教、ナショナリズムなどをテーマにしたコレクションは、観る者の感情を揺さぶる芸術作品として語り継がれています。
  2. サヴィル・ロウ仕込みのテーラリング
    マックイーンは10代の頃からロンドンの老舗テーラー「アンダーソン&シェパード」や「ギーヴス&ホークス」で研鑽を積み、クラシックな仕立てに革新性を加えたジャケットやパンツのカッティングは、いまなお高く評価されています。
  3. スカルとバラの美学
    マックイーンといえば「スカル(骸骨)」と「バラ」のモチーフ。
    死と生、破壊と再生を象徴するこれらは、ブランドの根幹をなす詩的かつ哲学的なシンボルであり、コレクションを通じて繰り返し登場します。

名作コレクションの一部

  1. 「Highland Rape(1995 A/W)」
    スコットランドの歴史的悲劇をモチーフにした、衝撃的なコレクション。
    血まみれのようなドレスや引き裂かれた衣装は、「女性の強さと再生」を訴える寓話として大きな論争と注目を呼びました。
  2. 「VOSS(2001 S/S)」
    精神病院のようなガラスのキューブの中で繰り広げられたショー。
    フィナーレでは、満開の花の中に閉じ込められた女性(実は剥製師)が現れるという強烈な演出で、ファッションショー史に残る名演出とされています。
  3. 「Plato’s Atlantis(2010 S/S)」
    マックイーンが生前最後に発表したコレクションであり、アレクサンダー・マックイーンの最高傑作と呼ばれることも。
    人類の未来・進化・海洋生命との融合という壮大なテーマのもと、“アーマジロヒール”などの伝説的アイテムが登場しました。

スカルスカーフの由来と人気

2003年に発表されたスカルモチーフのシルクスカーフは、マックイーンブランドを象徴するアイテムの一つ。
このモチーフは、彼のデザイン哲学である「美しさと死の共存」を体現したものであり、
人間の儚さ・不完全さをあえてポップなグラフィックで表現したことが当時としては非常に斬新でした。

このスカーフはケイト・モスやニコール・リッチーなど、多くのセレブリティが愛用したことで爆発的な人気を博し、ブランドのアイコン的存在となりました。

ブランドの現在

創設者であるアレキサンダー・マックイーンは2010年に死去(ショックでした・・・)。
その後、長年彼の右腕だったサラ・バートン(Sarah Burton)がディレクターを引き継ぎ、
マックイーンの遺志を受け継ぎながら、よりエレガントでフェミニンな要素を加えたモダンな世界観を構築しました。

2023年にバートンが退任し、ショーン・マクギア(Seán McGirr)が新たにクリエイティブ・ディレクターに就任。
今後の展開にも大きな期待が寄せられています。

こんな人におすすめ

  • 芸術的な世界観のファッションに惹かれる
  • 他と被らない強いメッセージ性を持つ服が好き
  • 伝統と反骨、ラグジュアリーとダークさを両立したスタイルを楽しみたい

まとめ

McQUEEN(アレキサンダー・マックイーン)は、単なるファッションブランドにとどまらず、哲学・アート・思想を内包した世界観の強い存在です。

時に狂気すら感じさせる演出と、完璧な仕立ての融合は、ファッション史において唯一無二。
スカルスカーフに象徴されるように、死と美、破壊と再生の物語を身にまとうような感覚を味わえるブランドです。

着るたびに、自分の中の“強さと繊細さ”に気づかされる──
そんな服との対話を楽しみたい人に、McQUEENはそっと寄り添いながら、確かな存在感を放ち続けてくれるはずです。

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