歴史と革新の走り!Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)
はじめに:戦後の志から始まるスポーツ文化の象徴
Onitsuka Tiger(オニツカタイガー)は、1949年に鬼塚喜八郎(Kihachiro Onitsuka)が設立した、日本のスポーツシューズブランドです。
創業当初から「スポーツには人を変える力がある」という理念を掲げ、スポーツ技術革新と快適性向上を追求してきました。
現在は、ASICS(アシックス)傘下のブランドとして、
スポーツとファッションの架け橋となるライフスタイル・ブランドとして位置づけられています。

ブランドの基本情報
- 創設者:鬼塚喜八郎(Kihachiro Onitsuka)
- 設立年:1949年
- 本社/所有会社:ASICS Corporation 傘下
- 主力商品カテゴリ:スニーカー、アパレル、アクセサリーなどライフスタイル領域
- 象徴的特徴:虎ストライプ(Tiger Stripes)、ビンテージ感、スポーツ遺産 × ファッション的解釈
歴史:スポーツブランドからファッションブランドへ
- 1949年創業:戦後まもない時期、スポーツ文化の復興を願って設立。
- 1950年代~性能革新期
- 1951年、タコの吸盤にヒントを得た摩擦グリップを応用したバスケットシューズを開発したとの逸話あり。
- 1960年、通気性向上のために穴(パンチング)を使ったソールデザインを採用。 - 1966年:虎ストライプ誕生
1966年に「Tiger Stripes(虎ストライプ)」を導入。このストライプは後の ASICS のデザインコードにも影響を与えるシグネチャーとなる。 - 1960~70年代:グローバル展開と Nike 関連
フィリップ・ナイト(後の Nike 創業者)と Bill Bowerman が Onitsuka と提携し、米国向けに販売を始めたのが Nike(Blue Ribbon Sports)の前身であるという逸話がある。
1968年、Onitsuka の“Cortez” と似たモデル「Corsair(コルセア)」を発売。後に Nike と権利争い。 - 1977年:ASICS 合併/再編
1977年、Onitsuka は他社(GTO, Jelenk 等)と合併し、ASICS(アシックス)を構成する企業体となる。以降、Onitsuka Tiger は ASICS のライフスタイル部門となる。 - 2002年:ブランド再始動
2002年、レトロシューズ人気を受けて、Onitsuka Tiger が再びブランドとして「復活」し、ファッション寄りの展開を強める。 - 近年の動向
2024–2025年、国際展開強化、ファッションウィーク参加、アパレル・香水・アクセサリー拡充といったライフスタイルブランド化戦略が報じられている。
75周年を迎える年に、Patou とのコラボ企画を発表。
デザインの特徴
- 虎ストライプ(Tiger Stripes):1966年導入。機能性+識別性を兼ねたシンボル。
- クラシックかつ細身シルエット:Mexico 66 などの薄ソール・細めのフォルムが人気。
- ビンテージ感・レトロ要素:過去アーカイブの再解釈を行い、レトロスニーカー文化とリンク。
- 機能性と快適性への工夫:通気、ソールグリップ、軽量化など、スポーツブランドとしての技術的基盤を活かす。
ブランドラインと展開
- Onitsuka Tiger(本ライン):スニーカーを中心としつつ、アパレル・アクセサリー・生活雑貨などを拡張。
- Nippon Made:日本国内で手作業・高品質素材を使ってつくられるプレミアムライン。
- コラボレーションモデル:ファッションブランドとの限定コラボが頻繁。
- 香水・アパレル拡充:ライフスタイルブランド化に向けて、靴以外のカテゴリ展開を進めているとの報道あり。
代表的アイテム
- Mexico 66:1966年登場。虎ストライプを初めて取り入れたモデル。スポーツからファッションまで長く支持。
- Corsair:1968年発表。Onitsuka と Nike の関係・分岐の歴史を象徴するモデル。
- Nippon Made モデル:高品質素材・手仕事を活かした限定仕様モデル群。
- Patou × Onitsuka コラボ Mexico 66 等:2024年の75周年にあたるコラボモデル。

着こなし例とスタイリングの幅
- スポーツミックス:スニーカーを軸に、デニム+パーカー+ロングコートを組み合わせて軽快に。
- レトロMIX:ヴィンテージ風パンツ+Mexico 66 でクラシカルストリート感を演出。
- モード感覚:スニーカー+テーラードジャケット+スラックスのミックス。
- ライフスタイルMIX:アパレルやアクセサリーを取り入れ、スニーカーを含むトータルコーディネートに落とし込む。
コラボとカルチャー
- Patou × Onitsuka Tiger コラボ(2024年、75周年記念)
- 国際展開戦略:ロンドン・コヴェントガーデン、パリ・シャンゼリゼなどで新店舗出店予定。
- 映画・ポップカルチャー登場:Bruce Lee や Uma Thurman の着用例で広く知られるようになった。
トリビア:知っておくと語れる小ネタ集
- タコからインスピレーションを得たグリップ設計の逸話が残る。 ※
- ブルース・リー は黄色・黒の Mexico 66 ラインの類似モデルを映画『死亡遊戯(Game of Death)』で着用。これにより世界的注目を浴びる。
- Uma Thurman が『Kill Bill』で黄色と黒の Onitsuka スニーカーを身に着けたことが、ファッション界での認知に拍車をかけた。
- 75周年を迎える2024年、ブランドはコラボや展覧会、旗艦店強化の戦略を打ち出しており、ブランドのリブランディングを図っている。
- 2025年にはパリ・シャンゼリゼに旗艦店を展開予定との報道。
※タコの吸盤とバスケットシューズの誕生
時代は 1950年代初頭。オニツカ創業者・鬼塚喜八郎は「日本の若者にスポーツを広めたい」という信念のもと、バスケットボール用のシューズを開発していました。
ところが当時の日本製シューズはグリップ力が弱く、プレーヤーが急停止や方向転換をすると滑ってしまうという問題があったんです。
鬼塚はある日、夕食で出てきた「タコの酢の物」を見てひらめきます。タコの吸盤が吸い付いて離れない その構造を靴底に応用できるのではないか、と。
現在とこれから
- ライフスタイルブランドへの進化:靴中心からアパレル・香水(かわいい!)・アクセサリーなどカテゴリ拡張。
- 国際ストア拡大:ロンドン・パリでの旗艦店展開、体験型店舗づくり。
- ブランド体験強化:アート、展覧会、イベントを通じたブランド体験の深化。
- 再評価の潮流:【Mexico 66】の復活人気がカジュアルからストリートまで広範囲に影響。

Onitsuka Tiger がもたらす社会的価値
- 文化的架け橋:日本のスポーツ技術・デザインをファッションとして世界に発信。
- 遺産と革新の均衡:長い歴史をベースに、新たな方向を模索しつづけるブランド。
- 自己表現:機能性と美を両立させたスニーカーを、日常に落とし込む選択肢を提供。
まとめ:虎ストライプに宿る時の旅
いかがでしょうか?
Onitsuka Tiger は、戦後の日本に生まれ、スポーツを通じて成長し、いまはファッションと文化を繋ぐ存在へと進化しています。
実はすっごく歴史が長いんですよね。
そしてオニツカタイガーって、ただのスニーカーじゃなくて、日本の若者カルチャーと深く結びついているブランドなんです。
まず大きな話題になったのは、2000年代のレトロスニーカーブーム。
Nike や adidas と並んで、Mexico 66 を中心としたクラシックモデルがファッション好きの学生や若い社会人に一気に広まりました。街中のセレクトショップでもこぞって取り扱われ、当時は「シンプルだけど周りとちょっと違うスニーカー」として注目を集めました。
芸能人の愛用者も多く、特に映画やドラマをきっかけに人気が爆発しました。
ブルースリーが履いた黄色と黒のモデルは言わずと知れたアイテムですが、日本では 『Kill Bill』でのユマ・サーマンの着用 によって再び脚光を浴び、「あの靴どこのブランド?」と一気に検索されるほど話題になりました。
さらに最近では、若手俳優やモデルがインスタで Mexico 66 や Nippon Made シリーズを投稿 することも多く、「シンプルだけど洗練された日本発ブランド」として再び若者に支持されています。

