洗練と自由!CELINE(セリーヌ)
はじめに:子ども靴工房から始まったラグジュアリー
CELINE(セリーヌ)は、1945年にフランス・パリで創業したブランドです。
始まりは、子ども向けの高級オーダーメイド靴店。
創業者セリーヌ・ヴィピアナが開いた小さな工房は、瞬く間にパリの富裕層の間で評判となり、後に女性向けのバッグやプレタポルテへと拡大しました。
現在のCELINEは「シンプルでミニマル、そして洗練された日常着」を軸に、バッグ、ウェア、アクセサリーを展開。
フィービー・ファイロ期(2008〜2018年)には“モダンで自立した女性像”を象徴するブランドとして世界的に支持され、
その後はエディ・スリマンがクリエイティブ・ディレクターを務め、ロックでエッジの効いた新しい顔を見せています。
そしてつい最近マイケル・ライダーが就任しましたね。
ブランドの基本情報
- 創設者:セリーヌ・ヴィピアナ(Céline Vipiana)
- 設立年:1945年
- 本社所在地:フランス・パリ
- 企業形態:LVMHグループ傘下
- 主力商品:アパレル、バッグ、シューズ、アクセサリー、香水
- 象徴的特徴:ミニマルデザイン、上質なレザーグッズ、トリオンフモチーフ
歴史:子ども靴から世界のラグジュアリーへ
- 1945年:パリに子ども靴専門店を開業。高級オーダーメイドとして人気に。
- 1960年代:婦人靴・バッグへと事業拡大。馬車モチーフやレザー使いで一躍有名に。
- 1970年代:プレタポルテ(既製服)ライン開始。フランス女性の“日常を彩る服”として支持される。
- 1996年:LVMHグループ傘下に入り、グローバルブランドへ。
- 2008〜2018年:フィービー・ファイロがクリエイティブ・ディレクターに就任。シンプルで知的な女性像が支持され「フィービーファン」と呼ばれる熱狂的ファン層が誕生。
- 2018年〜現在:エディ・スリマンが就任。ミニマルな女性像から一転し、ロック&ユースカルチャーを感じさせるデザインへ刷新。
デザインの特徴
- ミニマルで洗練:装飾を削ぎ落とした都会的なデザイン。
- レザーグッズの品質:創業以来の強みである上質な革使い。
- トリオンフモチーフ:ブランドの象徴。凱旋門の鎖から着想を得たデザイン。
- 時代ごとの顔:フィービー期のミニマルシック、エディ期のロックシック。
フィービー期(2008〜2018年) vs エディ期(2018年〜2025年)の作風の違い
フィービー・ファイロ期(2008〜2018年)
- 特徴:ミニマルで知的、都会的な女性像を体現。
- デザイン:装飾を排したシンプルなシルエット。ベーシックながら計算された美しいライン。
- 色使い:ニュートラルカラー(黒・白・ベージュ・キャメル)が中心。差し色は深みのあるブルーやグリーン。
- バッグ:ラゲージバッグ、トラペーズ、トリオなど、機能性とシンプルさを兼ねたデザイン。
- 女性像:「強くて自立した、静かな自信を持つ女性」。
- 評価:ワーキングウーマンやキャリア女性に絶大な支持を受け、“フィービーファン”と呼ばれるコアなファン層が生まれる。

エディ・スリマン期(2018年〜2025年)
- 特徴:ロック、ユースカルチャー、エッジィなスタイル。
- デザイン:スキニーパンツ、レザージャケット、シャープなテーラリング。パリの若者的な雰囲気を強調。
- 色使い:黒を基調にメタリック、スタッズ、シルバーアクセサリーなど。
- バッグ:トリオンフバッグなど、ロゴを前面に押し出しつつクラシックな要素も復活。
- 女性像:「ナイトライフを楽しむ若者、自由で挑発的なロックスター」。
- 評価:若い層やストリート寄りに支持を広げる一方で、フィービー期を愛したファンからは賛否両論も。

まとめ:二つのCELINE
- フィービー期:静かで知的、控えめながら力強い「モダンウーマンの制服」。
- エディ期:大胆で挑発的、ロックな香り漂う「ユースカルチャーの象徴」。
ブランドラインと展開
- CELINE Femme:ウィメンズコレクション。バッグやドレスなどブランドの柱。
- CELINE Homme:2019年からスタートしたメンズライン。スリマンらしいロックテイストが特徴。
- CELINE Haute Parfumerie:香水コレクション。上質で芸術的な香りを提案。
- CELINE Accessories:バッグ、シューズ、サングラスなど豊富なアクセサリー群。
代表的アイテム
- ラゲージバッグ:フィービー期のアイコンバッグ。独特の「顔」のようなデザインが人気。
- トラペーズバッグ:シンプルで使いやすく、働く女性に支持されたモデル。
- トリオバッグ:ミニマルで軽量。3つのポーチが一体化した人気バッグ。
- トリオンフバッグ:凱旋門の鎖モチーフをあしらった新しい定番。
- エディ期のブーツ:ロックテイスト漂うスリムなシルエット。
着こなし例とスタイリングの幅
- ミニマルシック:無地のシャツやパンツにラゲージバッグを合わせ、都会的に。
- オフィススタイル:シンプルなワンピース+トリオバッグで知的さを演出。
- ストリートMIX:スリマン期のレザージャケットにブーツを合わせてロックな装いに。
- フェミニンカジュアル:白シャツ+デニムにトリオンフバッグをプラスして上品に。
コラボとカルチャー
- 音楽との親和性:エディ・スリマン期にはインディーロックやユースカルチャーを強く意識。
- 芸能人愛用:フィービー期にはミランダ・カーやキム・カーダシアン、現在はBLACKPINKリサやBTSのVが愛用。
- アートとの融合:店舗デザインや広告キャンペーンに現代アーティストを起用することも多い。
トリビア:知っておくと語れる小ネタ集
- 創業者セリーヌ・ヴィピアナはもともと子ども靴デザイナーで、女性用バッグ展開は顧客の要望から始まった。
- 「トリオンフ」ロゴは、川沿いを散歩していたヴィピアナがパリ凱旋門の鎖に着想を得たとされる。
- フィービー・ファイロ期は「セリーヌの黄金期」と呼ばれ、中古市場でも高値で取引される。
- エディ・スリマン就任時にロゴが刷新され、“É”のアクセント記号が消えたことが話題になった。
- 日本では2010年代に「ミニマルなバッグブーム」を牽引したブランドとして特に人気。
現在とこれから
- サステナビリティ:環境配慮素材やトレーサビリティを強化。
- メンズの拡大:CELINE Hommeがユース層を中心に支持を獲得。
- グローバル展開:アジアを含む世界市場での店舗拡大とデジタル戦略を強化。
CELINEがもたらす社会的価値
- 知的で自立した女性像:フィービー期以降、女性の強さとしなやかさを象徴。
- ユースカルチャーの架け橋:エディ期は音楽やストリートと結びつき、若者の憧れブランドへ。
- 普遍性と革新の両立:シンプルなデザインの中に時代性を反映し続けている。
まとめ:日常に寄り添うラグジュアリー
CELINEは、パリの小さな子ども靴店から始まり、世界を代表するラグジュアリーブランドへと成長しました。シンプルで機能的、それでいてモダンなデザインは、日常を豊かにし、装う人に自信を与えてくれます。
バッグひとつ、ジャケット一枚で、いつもの自分が少しだけ洗練される。
それがCELINEの魅力であり、これからも愛され続ける理由です。

