前衛の女帝!Comme des Garçons(コム デ ギャルソン)
はじめに:前衛であり続ける挑発者
Comme des Garçons(コム デ ギャルソン)は、日本が生んだ前衛ファッションの代名詞です。
創設者・川久保玲は1969年にブランドを立ち上げ、1981年のパリコレクションで世界的に注目を集めました。
「穴の開いたセーター」「布を裂いたジャケット」「体のラインを無視したシルエット」
——従来の服作りを否定するようなデザインは、当時「ボロルック」と批判されました。
しかしその後、モード界の常識を覆す革新として評価され、コム デ ギャルソンは“前衛を体現するブランド”としての地位を確立しました。
ブランドの基本情報
- 創設者:川久保玲(Rei Kawakubo)
- 設立年:1969年(東京でスタート)、1973年(株式会社設立)
- 本社所在地:日本・東京(南青山)
- 企業形態:株式会社 コム デ ギャルソン
- 主力商品:アパレル(メンズ・ウィメンズ)、バッグ、アクセサリー、香水
- 象徴的特徴:解体・再構築、黒の多用、不規則なシルエット、ストリートとの融合
歴史:常識を壊して新しいモードへ
- 1969年:川久保玲が東京でコム デ ギャルソンを設立。名前はフランス語で「少年のように」。
- 1975年:東京・青山に旗艦店をオープン。前衛的な服が徐々に注目を集める。
- 1981年:パリコレクションに初参加。「黒の衝撃」としてヨウジヤマモトと共に世界を驚かせた。
- 1990年代:ブランド内に多数のラインを展開(HOMME、PLAY、SHIRTなど)。アートや音楽とも融合を深める。
- 2000年代:「ハートのロゴ」で知られるPLAYが若者に爆発的ヒット。ストリートとの結びつきが強化される。
- 現在:前衛性と商業性を両立し、世界のファッションシーンで唯一無二の存在に。
デザインの特徴
- 解体と再構築:服をわざと壊し、つぎはぎや穴を利用して新しい美を生み出す。
- 黒の多用:シーズン初期は黒中心のコレクションで「暗黒の美学」を提示。
- シルエットの反逆:体の曲線を隠し、四角や丸など幾何学的なフォルムを作る。
- 多様なライン:高級モードからストリートまで幅広く展開し、カルチャーとの親和性が高い。
ブランドライン:多彩な表現の広がり
メイン&クラシック系
- Comme des Garçons(本ライン):前衛的な本流コレクション。パリコレで発表される。
- Comme des Garçons Homme(1978〜):クラシカルなメンズライン。日常に落とし込める。
- Comme des Garçons Homme Plus(1984〜):メンズのメインライン。最も前衛的でパリコレに登場。
- Comme des Garçons Homme Deux(1987〜):フォーマル寄り。スーツやドレススタイルを中心に展開。

カジュアル・日常寄り
- Comme des Garçons Shirt(1988〜):シャツを軸に、プリントやパッチワークを駆使した遊び心あるライン。
- Comme des Garçons Play(2002〜):赤いハートロゴで有名。Tシャツやカジュアル服を中心に若者人気爆発。
- Comme des Garçons Wallet:財布・革小物ライン。ドット柄や大胆なカラーが定番。
- Comme des Garçons CDG(2018〜):ロゴを大きく配したストリート志向のライン。Tシャツやスウェット中心。

ウィメンズ・実験的ライン
- tricot Comme des Garçons(1981〜):ニットを中心とした女性向けライン。実用性とモード感を両立。
- Comme des Garçons Girl:ガーリー要素(フリル・リボンなど)を強調した可愛らしい女性向け。
- Noir Comme des Garçons(2012〜):日本国内中心で展開されるブラック主体の女性ライン。黒を基調に、日常的ながらモード感のあるデザイン。
- Comme des Garçons Comme des Garçons(1993〜):本ラインより着やすく、クラシカル寄り。普段着としても取り入れやすい。

デザイナー派生ライン
- JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS(1992〜):渡辺淳弥によるライン。パッチワークやテクニカルな布使いで有名。
- TAO COMME des GARÇONS(2005〜):栗原たおによるライン。ランジェリーや女性らしいシルエットを強調。

特殊/短期・テーマライン
- BLACK Comme des Garçons(2008〜):不況時に「黒一色・低価格」で始まった実験ライン。人気で継続化。
- Comme des Garçons Homme Plus Evergreen:過去の名作を復刻し、サステナビリティを意識したライン。
- Comme des Garçons Parfum(1994〜):香水ライン。ウッディ系やスパイシー系など、独創的な香りを展開。

この多彩なライン展開こそが、コム デ ギャルソンを“前衛と日常の橋渡し”にしている強みです。
代表的アイテム
- 穴あきニット:1980年代を象徴する破壊的デザイン。
- 再構築ジャケット:クラシックなテーラードを解体・再構築した前衛的な一着。
- 白シャツの再解釈:シンプルな白シャツをアシンメトリーや装飾で変化させたアイコン。
- PLAYのハートロゴTシャツ:赤いハートマークが胸に刺繍された定番。若者カルチャーの必需品。
- オードトワレ「オーデガルソン」:香水市場でも人気を確立。
着こなし例とスタイリングの幅
- オールブラック:シンプルに見えて立体的な構造が存在感を放つ。
- 前衛的レイヤード:穴あきや不規則な服を重ね、アートのように着る。
- PLAYでカジュアル:ハートロゴのTシャツをジーンズに合わせてデイリーに。
- ストリートMIX:スニーカーやキャップと組み合わせ、都会的なスタイルに。
コラボとカルチャー
- ブランドコラボ:ナイキ、コンバース、シュプリーム、H&Mなど幅広く展開。
- 音楽との関係:パンク、オルタナティブシーンとの親和性が高く、アーティストが愛用。
- アートとの融合:展示会やギャラリーでの表現を積極的に行い、ファッションを超えた存在に。
価格帯(日本市場・税込)
- アパレル:¥50,000〜300,000
- PLAYライン(Tシャツ等):¥8,000〜20,000
- バッグ/小物:¥10,000〜100,000
- 香水:¥5,000〜20,000
※あくまで参考です!コレクションアイテム等もっと高いアイテムも多々あります。
トリビア:知っておくと語れる小ネタ集
- ブランド名「Comme des Garçons」は、フランスの歌手フランソワーズ・アルディの曲からインスピレーションを受けた。
- 川久保玲はファッションを学んだ経験がなく、独学でデザイナーになった異色の経歴を持つ。
- 1981年のパリコレでは「黒ばかりの服」で批判されたが、その後“モードを変えた瞬間”と再評価されている。
- 日本では1990年代、渋谷や裏原宿カルチャーと結びつき、若者の憧れブランドに。
- PLAYのハートロゴはアーティスト・フィリップ・パゴウスキーがデザイン。
- 芸能人では、二階堂ふみ、米津玄師、Lady Gagaなどが愛用者として知られる。
現在とこれから
- サステナビリティ:素材再利用や長く着られるデザインで環境に配慮。
- グローバル展開:パリを中心に、ニューヨーク・東京・ソウルでも人気。
- カルチャーとの融合:アート、音楽、ストリートを横断する前衛的な活動を継続。
Comme des Garçonsがもたらす社会的価値
- 自己表現の象徴:既成概念を破壊する服で「個性」を語れる。
- 多様性の象徴:男女を問わず、体型や年齢を超えたデザイン。
- 文化的アイコン:ファッションと音楽・アートを結びつける存在。
まとめ:服を通じた前衛の実験
Comme des Garçonsは、常に「挑発」と「革新」でファッション界をリードしてきました。
穴あきのニット、ハートのロゴ、解体されたジャケット……そのどれもが「服はもっと自由でいい」と語りかけています。
流行に流されず、時代を超えて前衛であり続けるコム デ ギャルソン。
あなたも一度、その“実験的な服”を身にまとい、自分のスタイルを再構築してみませんか?
まずはPLAYのTシャツ、それから古着で気に入ったラインのものを・・・(*^-^*)
少しずつトライしていくと、その魅力の虜になること間違いなしです。

